ぷちろぐ

SONYコンデジrx100m3を主に使って写真を撮ったり。スナップ写真がすき。

『AI vs 教科書が読めない子どもたち』から考える3つのこと

 

この本を読む機会があったので、備忘録として残します。

 

内容は、 AI研究に携わる著者が、日本の労働のこれからについて注意喚起を起こしたようなもの。

実際にAIとはなんぞや、AIが進化したらうちらの仕事は代替されるんか?について記載されています。

 

答えとしては、AIにも代替できない仕事はあるけど、AIに代替されてしまう仕事もある。そしてその代替されてしまう仕事とは、AIの苦手分野「読解力」が必要とされる仕事であり、今の中高生にはその「読解力」が十分に身についていないこと。これらは、今後の働き方にどう結びついてくるのか?

 

そもそも、ここでいう「読解力」とはなに、という話にもなりますが、今ここでは「文章を読んで正しく理解する力」としてください。(そのままやんけ!とは思いますが、本当に、読んで正しく理解できない人が増えているそうです…)
本のほうには、今の中高生にどれくらい読解力がないのか、AIの読解力の限界、等について十分に説明されていますのでそちらをお読みください。

 

時は遡り、産業革命時代には、これまで肉体労働者がこなしてきた単純作業を代替する機械が導入され、多くの肉体労働者は失職しました。

では、AI時代にはどうなるのか。

産業革命時代同様、肉体労働が代替され続けるのはもちろんのこと、「読解力」を必要としない頭脳労働がAIに代替されていきます。

 

するとどうなるか?

 

AIは今後読解力を必要としない仕事に就くことになりますが、中高生も同様に読解力がないため、同じ仕事を争うことになります。しかし読解力を必要としないところ(例えば、データ計算、記憶能力等)については圧倒的にAIが優っているので、結果、総合的に優秀なAIに仕事を代替されることになるのです。

 

では、今後どんな働き方をすれば生き残っていけるのか?

 

私の考えるAIに代替されない働き方は以下の3つです。

①無から有を生み出す仕事

②個々人にあわせたサービスを提供する仕事

③ストーリーという価値を付与した物やサービスを提供する仕事

 

まず、①について。

そもそもAIは有(既存データ)を分析・解析などして有にすることしか現在はできない、すなわちデータのないところから新しいものを生み出すことができないため、無から有を生み出す仕事は代替されないのではないか。

 

次に②について。

AIは作業をこなすためにデータを要するが、医療系の仕事等の個々人に対して異なる対処を要する仕事については、個々人のデータを都度入れ込む必要があり柔軟に応じることができないこと。柔軟な対応を求められる仕事は、今後も人間が求められるでしょう。

 

最後に③について。

例えば、普通の手帳と、ベストセラーのほぼ日手帳とでは、どこに違いがあるでしょうか?

紙質、コマ割り等にもちろん違いはありますが、ほぼ日手帳がベストセラーになっている所以は、消費者が作者の想いに共感しているところ、だと思います。このように、消費者が共感できる価値を付与した物やサービスを作ることは人間だからこそできる業ではないでしょうか?

 

 

 

これまで色々と書いてきましたが、AIとはなんぞや、何ができるのか?を知らずに怯えている人たちは多いのではないでしょうか。私もAIについて全くの知識がなかったので、今回この本を読んで、AIに出来ることと出来ないこと、来る未来に対してなにを準備していけばよいのかを知ることができました。

 

AIに恐れず、今何をすべきかを考えていきたい人に、是非。