『自分の頭で考えて動く部下の育て方』の備忘録的感想
AmazonPrimeにて無料!でしたので読んでみました。
結論から言うと、タイトルの通り、上司になり始めたばかりの内容がぎっしりと詰まっています。上司は部下に、このように指導するべき、といった指南本になるのだろうか。なんなら、上司10年生とか20年生の人にも読んでほしい。
(社会人ペーペーの私からすると、「こうしてほしかった!」の共感ばかり。ちなみに今回は昔の嫌な記憶も呼び起こすので、少し愚痴っぽくなります)
内容は簡潔にいうとこんな感じ
わたしはこの指導方法にものすごく納得できるのだけど、世の上司たちは意外とこういう考えをもっていない。
私の経験であるが、「昔は君たちよりもっと働いてたんだぞ、夜の3時まで働いて、一旦シャワーと仮眠をとりに家に戻って翌朝出社して、なんてザラだったんだからね。」とか、「まったく何も考えてないよね、直すところありすぎるんだけど」とか、プレッシャーをかけた言葉で傷つけ、仕事でミスを犯したらキツい目で見、決済に回した書類は赤字でびっしりとダメ出し・・・そんなこともあったけど、この経験必要なかったよね・・・。
上司とは、業務内容をただ教えていくことが仕事なのではなくて、これから一生の仕事の進め方を教えていくことが仕事なのである。
昔、入社10数年の30代後半の先輩と、入社1年目の私を上司に比較されたことがあるけれど、いや、それは違うでしょ。そうなるように教育・指導することがあなたの役目でしょ。と思ったことがあるがまさにこれだ。
また、本書のなかで特に印象に残った文章がある。
「部署の急場をしのぐために部下に働いてもらう」ことと、「部下を指示待ち人間じゃない人物に育てる」ことを両立させようというのが、そもそも無理筋なのだ。
いやもう、この言葉をすべての社会、すべての職場に伝えたい。そもそも無理筋を、私もそうやって指導されてきたから、指導する時間がないから仕方がない、で済ませるのは上司としてナンセンスなのだ。
本書は、社会人として働く上司に対して書かれているが、学校教育、家庭内での教育にも通じることが書かれているので、是非一度手に取ってみてほしい。
それでは!